ねことらうさぎ

アート、植物、散歩、猫、パン、遠距離介護の合間にあれこれの日々を書いていきます。

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記憶が続かない母の憂い


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デイサービスのない本日の母の予定は、

 

10時〜12時 サロン

16時〜16時半 訪問リハビリ

 

 

それ以外のほとんどの時間を母は、

寝たり起きたり寝たり起きたり、時々ジョア……。

早朝と夕方は西の畑で草取りをしてすごしました。

 

 

サロンというのは、

実家がある自治体からの補助金で、

月1回、地域で催される高齢者のためのコミュニティサロンです。

 

昼食に弁当を食べながら、

かんたんな運動や文化活動などを通して、

高齢者の孤独化を防ごうという目的もあるようです。

 

 

このサロンに、

ご近所の方が毎月、母を誘ってくれます。

 

母が認知症だと知って誘ってくださるので、

とてもありがたいことです。

 

 

 

ところが今日の夕方、

訪問リハビリが終わったあと、

理学療法士さんから、こんなことをいわれたのです。

 

「今日のお母さん、最初はあまり調子が良くなかったようですね」

 

そういえば、昼すぎにサロンから戻った後、

母はずっと寝たり起きたりしていたことを、

思い出して伝えていると、

 

「サロンに行くと疲れるんです。皆さんの話についていけないし、足手まといになってるんじゃないかと思って」

 

と母がポツリといいました。

 

「なにか出来ないこととかあったんですか?」

と療法士さんが母にきくと、

 

「いえ、出来ないことはないんですけど。でも昔はすばやく動き回れてたのに。。。」

という母。

 

 

サロンでは母の知り合いも多く、

皆さん、記憶がしっかりしているだけに、

母が会話の内容とはちがう話しをしたりすると、

変な顔をする方もいるようなのです。

 

記憶が続かない母にとっては、

まりの人たちが何の話題をしているのかが、

すぐに分からなくなってしまうらしい。

 

そういえば以前、

親のかわりに地域の集会にでた時のことです。

 

参加されていた高齢の女性から、

「サロンでお母さんと話しが、かみ合わないから話したくないの」

と、ハッキリと言われたことがあったのです。

 

 

以前の母はシッカリ者で明るく、

地域の集会などではリーダー的な存在で、

周囲からも頼りにされていたようです。

 

当然そういう母を、

当時は面白くないと思っていた方もいたと思うのです。

 

 

母のように記憶が続かなくても、

「嫌だ」とか「不安だ」と思うマイナスな感情は、

心の中に残るということがわかったのでした。

 

 

そして、

ふだんはわからない、

母のこころの奥にふれたようなきがして、

チョッと切ない気持ちになってしまいました。。。

 

 

 

来月からのサロン、

 

はてさて、

どうしたものでしょうかねぇ。。。

悩ましいところです。。。