空一面、厚い雲。
昨日までの茹だるような暑さから、
今日は珍しく涼しいので、一日中窓を開けて過ごす。
子どもたちの遊ぶ声は耳の奥の残像なのか。
窓から入ってくる音も少なくなっていて、
なんだか心許ない。
少し湿気はあるものの
風がフワリと入ってきて気持ちがいい。
二階の窓辺に座って本を読んでいると、
静かだと思っていた外部から
いろんな音が聴こえはじめる。
ツクツクホーシ、
秋虫、
鳥、
風、
飛行機、
自動車の走り去る音、
どこかの家で戸を閉める音、
いろんな生きものに囲まれてる。。。
いろんな生活がある。。。
豊かだなぁ。。。
そうか。。。
エアコンをかけている夏の間、
ずっと窓を閉めてたんだっけ。
なんだか勿体ないことをした気持ちになった。。。
外の賑やかさに誘われて
久しぶりに大好きな土手に散歩に行ってみよう。。。
初夏以来の土手。
雑草が綺麗に刈られていて、
あちらこちらで秋虫が小さく鳴いていた。
フッと何かの目線を感じて目をやると
見たこともない花と目が合った。。。
なんという清楚な。。。
家に帰って調べてみて、
タマスダレという花だろうか?
野生で生えるものなのはかわからない。
何処かの庭から抜け出してきたのか?
他の雑草で覆われていたら、
きっとお目にかかれなかったかもね。
誰かに見てもらいたかったのかな?
土手に上がると河川敷に広がる田圃が既に黄金色に変わっていた。
美しい。。。
豊潤の大地
夏の終わり
秋の始まり
書を捨てて(?)。。。
外に出てみませんか?