春まだ遠からじ。
近所の土手には、陽の光こそ暖かく降り注いではいるものの、
まだまだ寒風吹き荒んでいた。
あちらこちら
風に煽られ立ちすくんだままの姿でフリーズドライしている。
それを見て、なお一層寒さが増すような気がする。
ああ、これは猫が身体中にくっつけてくる、やっかいなやつ。
張り切って空き地の草刈りをした後、家に帰ってみると、
ズボンやフリースにびっしりとくっついてて泣きたくなるやつ。
両手を広げて、
更にその先端にはカギカギ状のツメを尖らせ、
運び屋が来るのをジッと待ってるなんて、
さてはお主、相当の策士よのう。。。
枯れた姿も美しいぞよ。