先週から実家に介護帰省中です。
今回は一週間程度の予定なので、
あと少しで今月の実家暮らしは終わり。
実家のある瀬戸内地方の冬は関東に比べると暖かいはずなのに、
この冬はめちゃくちゃ寒い。
低温注意報が出ているようです。
農産物は大丈夫でしょうか?
ただでさえ実家は土壁で、玄関から続く台所までは土間。
一日のほとんどの時間を台所付近で過ごすのだけど、
土間のせいで底冷え激しく、
エアコンと灯油のストーブを付けて、やっと暖かく感じれるのです。
とにかく家中が寒すぎて、冬はとてもじゃないけど他の部屋で過ごせたもんじゃない。
身体が冷えすぎて腰痛やら膝痛が悪化するので、
背中に温湿布を、お腹にはカイロを貼って、
家の中に居るにも関わらずセーターにフリースを着込んで過ごしています。
そういえば随分前のTVの番組で、
肩や首が凝ると感じてる人が多いのは、
北国ではなく、西日本の太平洋側地域である…、
という統計が紹介されていて、
妙に納得したことがありました。
理由は暖かい地域なので、家の構造に寒さ対策がされておらず、
家の中にいても寒く感じるからということだそうです。
もちろん現在では新築の家だと機密性が保てるような建材が使われていて、
西日本でも快適に冬を過ごせているのではないかと推測するのですが?
果たして最近の西日本の「肩こり率」はいかに?
そんな寒い日が続いているからか、
実家の一角に咲いている水仙群は先月から未だ咲き誇っていました。
いつからか自然発生して増えていった日本水仙。
まだ寒い時期に梅と同時期に花を咲かせ、
芳醇な香りを放つ水仙は大好きな花のひとつです。
子どもの頃から庭には水仙がチラホラ咲いてはいたけど、
ここまで纏っては咲いていませんでした。
「便所花」と大人たちからは不名誉な愛称で呼ばれていて、
子どもながらに同情心をもって水仙を見ていたのを思い出します。
そういえば確かにトイレの近くに何故かよく咲いていたのです。
昔のトイレは汲み取り式だったので、もしかしたら、
あの、むせ返る水仙の香りが役に立つと考えられて、
トイレの近くに植えられたのでしょうか?
そんなことを思いながら、
水仙群の香りを暫し堪能していました。
不名誉な愛称のおかげで同情しながらも、
あのむせ返る香りが好きではなかった子ども時代。
それがいつからか、その香りを求めている自分がいました。
きっと年齢と共に嗅覚が衰えるにつれて香りの強さが和らぎ、
麗しい芳香と感じれるようになったのかもしれない。
歳を重ねると自然の豊かさを感じれるようになるってことで、
なんだか嬉しい気持ちになりました。