日中の肌を刺すような陽射しから
夕方になると少し風も出てきたので、
大好きな土手に続く道を散歩しようと思いたって家を出た。
玄関を一歩出るといまだ暑い空気に
一瞬で身体の奥まで包み込まれるよう。
母のコロナ感染で実家滞在がのびて、
埼玉の自宅に戻ってきて、
かれこれ一週間が過ぎた。
お盆の時期ではあるけれど、
今年も感染者が多いことを理由に、
主人の実家へはいかず、
一人と一匹、お留守番。
といっても
義両親はすでにおらず。
主人が一人でお寺さんのお接待をする。
私もこちらから
お線香を手向ける。
この時期は
日本中で家族がつどい、
見守る先祖も家族のもとへと集う。
土手まで歩いて行くと
心地いい風が吹きぬけていき、
身体の奥にたまった暑い空気をぬぐいさってくれた。
土手のむこうの河川敷には、
一面の田が広がり、
暑い陽射しをたっぷり受けて
天にむかってそびえ立つ稲は
キラキラと輝いていた。
それはまるで
精霊たちを、
力強く、
そして優しく包み込む
大海原のように。。。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
暑い毎日ですが、
皆さまのご健康をお祈りいたします。